アダルトチルドレン(AC)
アダルトチルドレン(Adult Children :AC)自体が病気ではないが、多くの症状を抱えた方が、子供の頃
つらい経験や心の傷を手放せなくて、体は大人だが 心は子供のまま(大人として振舞えない)の状態。
元々は、アルコール依存症の父親と、アルコールを供給し依存させる続け、心の平安を破滅寸前の家庭に求める母の間に生まれた子供が大人になったときの、『満たされない』心の状態である。
その後、解釈が拡大してゆき 「機能不全家族」で育った人 と言う感じになって居ます。 虐待(身体的・性的・精神的・言語的・放置的)がある家族・安心できない家庭・親が子に癒着するなどを含んでいます。
周りの人との関係において好き過ぎても嫌いすぎても障害を生む原因に成っているのです。
精神病・PTSDを原因とする場合もありますが、多くは依存症と共依存の親を見て育つ世代間伝承です。
アメリカ元大統領のクリントン氏がACだったのは有名な話ですが、彼のように過去の出来事を受け入れることによって、大人になることが出来るんです。
日本では70%もの多くの人がアダルトチルドレンの心の状態を経験し、その結果としての特徴が下記に表したものです。
・断る時に、丸く収まることしか言えない。
・気を使いすぎる
・無邪気に楽しむことが出来ない
・優位に立とうとする(パートナーにでも)
・些細なことにでもカッとなり 怒る
・自らを無価値に扱う(他の人に肯定して欲しい)
・こだわりが強い 「〜でなければならない」(自由さが無い)
・被害者意識が強い
・感情が鈍い
また多くのACは、既に心の中では被害者ですが、下記にあるようなドメスティックバイオレンス(DV・モラルハラスメント)の餌食になろうとします。
アダルトチルドレン(AC)は、大人の心とはどんなものか知らないだけの大人の状態ともいえます。だから
脱皮するのかもしれないし、新しい部分を手に入れて大人に成れるんです。
でも放っておくと、ひどくなる一方で内的会話に逃げようとしますが、既にネガティブな内容ですので
治まることはありません。他の方とポジティブな考え方のプロセスを取り入れれば良いのですが、『引きこもり』と言う状態でも手に入れてしまえば、外との連絡チャネルも限られる
でも放っておくと、多くの心の状態や症状が待っています。
緊張性の状態(上がり・赤面・対人恐怖)、ひきこもり、自信が無い性格は
アダルトチルドレン(AC)の殆どの方が経験があるようです。
ドメスティックバイオレンス(DV)(モラルハラスメントとも言われています)加害者の人の場合、
・些細なことにでもカッとなり 怒る
・こだわりが強い 「〜でなければならない」(自由さが無い)
の部分が敏感なのです。
そして、
・支配する
理屈はどうでもいいから、支配する状態に成ってることによって、空想の安心が得れるのです。
安心が支配によってしかえれない、そんな世界を加害者の中には当たり前であり、人間関係の基本に
信頼を置いて無いし、家族や他の人から喜びや楽しさ意欲や感謝を手に入れれると言う経験をしても
常に打ち壊されて来ただけかもしれません。
そんなネガティブな世界の住人の父親が、自己価値観の低いACの女性を奴隷のように支配し、同じ環境に子供を住まわせてしまいますと、この世界が広がってゆくのです。
大人に成る
アダルトチルドレンから大人に成るのには、幾つかの作業が必要です。
その前に、必用なのが変わりたいという気持ちです。これが無いと変わり切ることが出来ませんし、中途半端でほったらかしにすると また戻るかもしれない。
また、自分一人だけでも大丈夫のように決め付けないで下さい。ACを良く理解し信念を扱う・履歴を扱う・反応を扱うことが出来る方のもとで貴方の心を開く方が安心も出来るし、抵抗や反応が起こった折に対処が必要となるので、カウンセラー1・2年生では危険かもしれません。
1.心の奥にある客観的になれない部分を、感情と共に表現する
子供の頃の出来事(トラウマ)・今でも気になる人や事・ついしてしまう事
2.客観的に見る
子供の時だから自分のせいではない
なぜそのようなことが起こったのかを知る(加害者を受け入れる)
怒り・悲しみ・辛さをよく感じて、そんな自分を受け入れる
自身が愛されるに・生きるにふさわしい人だと
3.心の中に住む子供(インナーチャイルド)を癒す
やりたい・出来なかった・言わなかった事を言葉にしてもらう
励まし・慈しむように抱きしめる
必用なら何度か行って見てね
4.新しい健全な思考・価値観・信念・人間関係・コミュニケーションを知る
断りの言葉や[No]を言っても人間関係には変わりが無い
4を手に入れる段階で大きな差が出ます。
考えられなかったり・動けなかったり・した時に感覚を変えることが出来る事を知っている方を選らばないと、「私には無理ね」とさえなる可能性があります。
変わった結果として、大雑把に言うと『大人』に成るのですが、ここでは以下のような人を指しています。
◆自分で判断し選んでいる人
無意識に誰かの為にやっているのではない
反応としての行動に束縛されていない(特に怒り・恐れ)
◆自らに価値観を客観的に見れる人